ひめういきょう (姫茴香) 

学名  Carum carvi
日本名  ヒメウイキョウ
科名(日本名)  セリ科
  日本語別名  キャラウェイ
漢名  葛縷子(カツロウシ,gélǚzĭ)
科名(漢名)  繖形(傘形,サンケイ,sănxíng)科
  漢語別名  {艸冠に貢}蒿(コウコウ,gònghāo)、藏茴香(ゾウカイコウ,zànghuíxiāng)、馬縷子、小防風、靑海防風、卡拉韋(カロウイ,kălāwéi)
英名  Caraway
2007/04/19 薬用植物園
2007/07/21 同上

 ヒメウイキョウ属 Carum(葛縷子 gélǚzĭ 屬)には、ユーラシアに約20-30種がある。

  ノハラニンジン C. buriaticum(田葛縷子・田●{艸冠に貢}蒿・馬英子)
『中薬志Ⅰ』p.192
         
遼寧・吉林・黑龍江・華北・西北・四川・チベット・モンゴリア・極東ロシア・シベリア産
    イトバノハラニンジン f. angustissimum(C.angustissimum)
  ヒメウイキョウ C. carvi(葛縷子・●{艸冠に貢}蒿・藏茴香;E.Caraway)
 『中国本草図録』Ⅱ/0743
    f. gracile(細葛縷子)
 『中国本草図録』Ⅷ/3707 
   
 セリ科 Apiaceae(Umbelliferae;繖形(傘形) sănxíng 科)については、セリ科を見よ。
 同じセリ科のイノンド Anethum graveolens も、ヒメウイキョウの名で呼ぶ。
 漢名の{艸冠に貢}蒿(コウコウ,gònghāo)について。
 ●{艸冠に貢}(コウ,gòng)の字体は、『中薬志Ⅰ』p.192・『中国本草図録』Ⅱ/743従う。
 『中国高等植物図鑑』『全国中草薬匯編 上』『中薬大辞典』は、この字を◆
{艸冠に页 }と記す。页 は頁の簡体字であるが、手元の字典類に{艸冠に页 }或は■{艸冠に頁}の字を検し得ない。(なお、『全国中草薬匯編 下』p.796に黄に作るのは、誤植であろう。) 
 ●
{艸冠に貢}の字義について、『漢語大字典』は『集韻』を引いて「●、艸木子聚生」と。
 英名 caraway は、アラビア語から。
 華北・東北・西北・四川・チベット・極東ロシアからイベリアまで、広くユーラシアの温帯に分布。
 根は蔬菜として食用にし、葉はハーブとし、乾燥した果実はキャラウェイシーズ caraway seed(葛縷子籽)と呼んで、香辛料・薬用にする。
 キャラウェイは、菓子・ピクルス(特にザワークラウト)・チーズなどの香味料として、リキュール・キュンメル酒の香料として、用いる。
 紀元前から香辛料・薬品として用いられていた。

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